RC造と鉄骨造はどっちがいい?月2万円の家賃差で考える選び方

部屋探し・物件選び

「できればRC造に住みたい。」

部屋探しをしていると、そう思う人は少なくありません。

防音性や建物の頑丈さを考えると、RC造は魅力的です。

ところが、実際に物件を検索してみると、

RC造:家賃10万円

鉄骨造:家賃8万円

というように、似た条件なのに家賃に差があることがあります。

そこで気になるのが、

「月2万円安くなるなら、鉄骨造でもいいんじゃない?」

という問題。

月2万円なら年間24万円。

5年間住めば、単純計算で120万円もの差になります。

では、RC造を諦めて鉄骨造を選ぶ価値はあるのでしょうか?

この記事では、単純な「RC造と鉄骨造の違い」ではなく、家賃差に対してどこまで住み心地を妥協できるのかという視点から考えてみます。

まずは月2万円の差を計算してみる

「月2万円」と聞くと、それほど大きく感じない人もいるかもしれません。

しかし、年間で考えるとかなりの金額になります。

月々の家賃差1年間3年間5年間
5,000円6万円18万円30万円
1万円12万円36万円60万円
1.5万円18万円54万円90万円
2万円24万円72万円120万円

例えば、

RC造10万円

鉄骨造8万円

で迷っているなら、5年間住んだ場合の家賃差は120万円です。

もちろん、実際には更新料や引っ越し費用などもあるため、単純に120万円がそのまま貯金できるわけではありません。

それでも、「RCか鉄骨か」という選択が、長期的にはかなり大きな金額差になることは分かります。

月2万円を払ってRC造にするメリット

では、月2万円多く払ってRC造を選ぶメリットは何でしょうか。

大きいのは、やはり遮音性への期待です。

一般的には、RC造の方が鉄骨造より遮音性を確保しやすいとされています。

ただし、ここで注意したいのが、

RC造なら必ず静かというわけではない

ということ。

実際の遮音性能は、建物全体の構造だけではなく、隣戸との界壁や床、窓などの仕様にも左右されます。

そのため、

「RCだから絶対に静か」

と考えるのではなく、

「RC造は静かな物件を選ぶうえで有力な条件の一つ」

くらいに考えておくのがおすすめです。

鉄骨造はどこまで妥協になる?

「鉄骨造」といっても、すべて同じではありません。

大きく分けると、軽量鉄骨造と重量鉄骨造があります。

軽量鉄骨造

軽量鉄骨造は、比較的家賃を抑えやすい物件で見かけることがあります。

一方で、RC造と比べると遮音性では不利になる傾向があります。

そのため、

「隣人の生活音がかなり気になる」

という人なら、家賃だけを見て軽量鉄骨を選ぶのは慎重になった方がいいでしょう。

重量鉄骨造

重量鉄骨造は、軽量鉄骨よりも厚みのある鋼材を使用します。

一般的には軽量鉄骨よりも強度が高く、遮音性についても有利になるケースがあります。

ただし、

重量鉄骨=RC造と同じ

ではありません。

重量鉄骨造でも、壁や床などの仕様によって住み心地は変わります。

そのため、RC造から鉄骨造へ条件を広げるなら、まず重量鉄骨造を候補に入れて探してみるのも一つの方法です。

「音をどれくらい気にするか」で答えが変わる

結局のところ、RC造に月2万円払う価値があるかどうかは、その人が音をどれだけ気にするかで大きく変わります。

音に敏感ならRC造を優先

例えば、

  • 隣人の話し声が気になる
  • 上階の足音がストレスになる
  • 自分も生活音を出さないか気になる
  • 在宅時間が長い
  • 家では静かに過ごしたい

という人。

こういう人なら、月2万円の差額を払ってでも、RC造を優先する価値は十分あります。

年間24万円という金額だけを見ると高く感じます。

しかし、毎日の生活で音に悩まされる可能性を減らせるなら、

「月2万円を快適な住環境のために払う」

という考え方もできます。

音より家賃や立地を優先するなら鉄骨造

一方で、

  • 日中はほとんど家にいない
  • 音はそこまで気にならない
  • 駅から近い方がいい
  • 部屋を広くしたい
  • 築浅物件に住みたい
  • 家賃を抑えて貯金したい

という人なら、鉄骨造を選ぶメリットは大きくなります。

例えば、

RC造・駅徒歩15分・家賃10万円

重量鉄骨造・駅徒歩5分・家賃8万円

なら、後者の方が魅力的に感じる人もいるでしょう。

毎日の通勤時間を短くできて、年間24万円も家賃を抑えられるなら、構造の違いを許容するという選択には十分合理性があります。

月2万円安くなるなら「鉄骨造にする」のではなく「条件を上げる」

ここが、鉄骨造を選ぶときに一番考えてほしいポイントです。

RC造を諦めて鉄骨造にすることで月2万円安くなるなら、その2万円をそのまま「節約」と考える必要はありません。

例えば、

RC造・家賃10万円・駅徒歩15分

だったものを、

重量鉄骨造・家賃8万円・駅徒歩5分

にする。

あるいは、

RC造・家賃10万円・20㎡

から、

鉄骨造・家賃8万円・25㎡

にする。

このように、

「構造を少し妥協する代わりに、別の条件を良くする」

という考え方ができます。

これは賃貸物件を探すうえで、かなり重要です。

「RCか鉄骨か」より「何を優先するか」

部屋探しでは、すべての条件を満たそうとすると家賃がどんどん上がっていきます。

駅近。

築浅。

広い。

RC造。

バストイレ別。

独立洗面台。

オートロック。

宅配ボックス。

全部欲しくなるのは当然です。

しかし、予算には限界があります。

そこで重要になるのが、

「何を妥協して、何を残すか」

です。

例えば、

重視するもの妥協しやすい条件
防音性駅距離・広さ
駅近構造・築年数
広さ構造・築年数
家賃駅距離・築年数
築浅駅距離・広さ

というように、人によって正解は変わります。

だから、

「鉄骨造だからダメ」

ではなく、

「自分にとって鉄骨造に変更する価値があるか」

を考えることが大切です。

鉄骨造を選ぶなら、ここは妥協しない

RC造から鉄骨造へ条件を広げる場合でも、何でもいいわけではありません。

特に音を気にするなら、以下は確認しておきましょう。

隣室との位置関係

自分の部屋と隣室の間に、収納や水回りなどが挟まっている間取りは、一つのチェックポイントになります。

例えば、

自室|収納|隣室

となっていれば、収納が隣室との間に入っています。

壁一枚で隣室と接している部屋と比べて、音の伝わり方が変わる可能性があります。

上下階との関係

上階からの足音が気になるなら、最上階を選ぶという方法もあります。

逆に、自分が出す足音を気にするなら1階という選択肢もあります。

構造だけではなく、部屋の位置も重要です。

窓の向き

大通りや線路沿いの場合、隣室よりも外からの音の方が気になることがあります。

その場合は、

  • 窓を閉めた状態で外の音を確認する
  • 二重サッシか確認する
  • 周辺の交通量を見る

などもチェックしておきましょう。

実は「鉄骨造だから安い」とは限らない

ここも勘違いしやすいポイントです。

RC造と鉄骨造を比較すると、一般的にはRC造の方が建築コストが高くなりやすいとされています。

しかし、賃貸物件の家賃は構造だけで決まるわけではありません。

駅からの距離、築年数、広さ、設備、立地など、さまざまな要素が家賃に影響します。

そのため、

「鉄骨造だからRC造より必ず2万円安い」

というわけではありません。

むしろ、

「同じような条件で、RC造と鉄骨造に2万円の差がある」

というケースを見つけたときに、この考え方を使うのがおすすめです。

月2万円の差額をどう考えるか

最後に、考え方をシンプルにしてみましょう。

RC造を選ぶ

月2万円多く払う。

年間24万円。

5年間で120万円。

その代わり、遮音性などを重視した物件を選びやすくなる。

鉄骨造を選ぶ

月2万円安くなる。

年間24万円。

5年間で120万円。

その差額を、

  • 貯金
  • 投資
  • 広い部屋
  • 駅近
  • 築浅
  • 趣味
  • 旅行

などに回せる。

どちらが正解という話ではありません。

「120万円払ってでもRC造に住みたいか?」

と考えると、判断しやすくなります。

こんな人はRC造がおすすめ

  • 防音性を最優先したい
  • 在宅時間が長い
  • 隣人の生活音が気になる
  • 家では静かに過ごしたい
  • 月2万円程度の差なら許容できる

こんな人は鉄骨造もおすすめ

  • 家賃を抑えたい
  • 駅近を優先したい
  • 広い部屋に住みたい
  • 築浅物件に住みたい
  • 音にそこまで敏感ではない
  • RC造にこだわると選択肢が少なくなる

まとめ

鉄骨造の賃貸はアリなのか?

答えは、

「RC造との差額で、何を手に入れたいか次第」

です。

例えばRC造が月10万円、鉄骨造が月8万円なら、月2万円の差。

年間では24万円、5年間では120万円になります。

この120万円を払ってでも防音性などを重視したいなら、RC造を選ぶ。

一方で、

「その120万円を駅近や広さ、貯金に回したい」

と思うなら、鉄骨造を選ぶ。

これでいいのです。

大切なのは、

「RC造が一番いいからRC造を選ぶ」

ではなく、

「自分にとって一番大切な条件は何なのか」

を決めること。

RC造にこだわりすぎて、駅から遠い・狭い・家賃が高い部屋を選ぶくらいなら、条件の良い重量鉄骨造まで候補を広げてみる。

逆に、音が何よりもストレスになるなら、月2万円を払ってRC造を選ぶ。

賃貸の正解は、構造ではなく「自分の優先順位」の中にあります。

賃貸物件を探すときは、ぜひ「RCか鉄骨か」だけではなく、その差額で何を得られるのかまで考えてみてください。

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